三日月池国指定天然記念物ハナショウブ自生南限地帯
国指定天然記念物 ハナショウブ自生南限地帯(三日月池)開花情報
三日月池に自生するノハナショウブは例年5月下旬~6月に開花し,6月中旬に見頃を迎えます。
ノハナショウブはアヤメ科アヤメ目の多年草で,ハナショウブの原種です。
日本とアジア大陸の東北部のみに生息する植物で,国内では北海道から九州まで広く見られますが,この三日月池が自生南限地として,昭和13年12月14日より国指定天然記念物に指定されています。
栗野由来記に「栗野岳下の野中なり・形状半月に似て周廻一六町、冬は出水なく、夏五月に水出づ。菖蒲(あやめ)多し,其の花濃くして殊に麗はし,故に霧島御花池ともいう。後霧島四十八池の一なり」という記述があり,昔から花の名所として親しまれていたことが分かります。
また,江戸時代後期に薩摩藩が編纂した,領内の各地を記した文書「三国名勝図会」にも三日月池とそこに生えるノハナショウブの絵が描かれています。
近況
●令和5年6月7日の状況
連日の雨から一転して晴れ間が覗いています。
三日月池には水が溜まり,ノハナショウブが大きな見ごろ迎えています。ぜひご覧ください。
※ノハナショウブは,国の天然記念物に指定されています。
近年オギの繁殖によりノハナショウブが減少しております。それに伴い,文化庁の許可を得て6月下旬・10月中旬にオギの刈取りを行います。
ノハナショウブの開花時期にオギ等の草が目立ちますが,皆様のご理解をお願いします。
●令和5年5月22日の状況
今年の三日月ハナショウブの開花が確認されました。
●令和4年6月9日の状況
初夏を感じる濃紫色の花びらが広がり、最盛期を迎えています。
●令和4年6月3日の状況
現在,50輪ほどの花びらが見られます。
●令和4年5月30日の状況
濃紫色の花びらが25株ほど開きました。
●令和4年5月24日の状況
濃紫色の花びらが2株開きました。
●令和4年5月23日の状況
開花はまだですが,穂先が紫色に染まってきました。
●令和4年5月12日の状況
約40~50cmにすくすく成長しています。
アクセス
地番 湧水町木場3817
・ノハナショウブの開花は一般的に6~7月とされていますが,三日月池のノハナショウブは早めに開花しますのでご覧の際はお早めにお越しください。